付加価値を高めたジェネリック医薬品を開発
陽進堂では、ジェネリック医薬品の専門メーカーとして、製造・品質管理を徹底した「新GMP基準対応」工場での生産体制を確立しています。
ジェネリック医薬品は、ともすればコピー商品と捉えられがちですが、先発商品とまったく同じとは限りません。有効性・安全性などは同等で、しかも先発品の欠点を改善した製品も多く開発されています。
陽進堂では、カプセルが大きくて飲みづらい薬、味が非常に苦く子供に飲ませるのにひと苦労する薬などについて、小さくしたり味の良い製剤にしたりすることで服薬コンプラインアスを向上させたジェネリック医薬品の開発に取り組んでいます。
ジェネリック医薬品と新薬の違いについて
ジェネリック医薬品と新薬の違いですが、ジェネリック医薬品は後発医薬品とも言われ、特許の切れた医薬品を、他の製薬会社が製造・供給する医薬品のことをいいます。逆に、新薬(先発医薬品)とは特許を取得した新しい医薬品のことです。
新薬の開発には、多大な時間と費用がかかるとされています。そのため、新薬を開発した製薬会社はその有効成分や製造方法、用法用量などについて特許権が与えられるという形で、その薬を独占的に製造・販売できる権利が法律で認められ、類似品が作られないよう保護されています。
特許権の存続期間は最大で25年間であり、その期間が終了すれば、他の製薬会社も自由にその薬とほぼ同じ成分の薬、つまりジェネリック医薬品を製造販売することができるようになります。
ジェネリック医薬品は、先発医薬品と同じ有効成分を使って製造されるため、開発に必要な時間・費用が少なくて済み、薬としての承認の手続きも簡略化されているので、価格を安くできるというメリットがあります。そのためジェネリック医薬品の利用は患者の負担減、ひいては医療費の削減につながると言われ、厚労省も普及に力を注いでいますが、なかなか普及が進みません。
その理由としては、有効成分が一緒だといっても大きさや味、においなどに違いがある場合もあり新薬からの切り替えに注意を要すること、また後発医薬品がかつて「ゾロ薬」などと呼ばれていた時代があり、その時についた品質に不安があるなどのマイナスイメージがいまだに払拭できていないことなどが指摘されています。
ジェネリック医薬品の特徴は低薬価だけなのか
ジェネリック医薬品でよくあげられる特徴としては、低薬価であるということではないでしょうか。
なぜ安いのかというと、ジェネリック医薬品は、薬の特許が切れた後に申請して作られる薬です。
開発や実験にかかる費用や時間を省くことができるので、その分安くすることができるのです。
ただ、薬をジェネリックに切り替えたいと思っても、そうはいかない場合もあります。
また、薬をジェネリックに切り替えたとしても、先発薬に比べてちょっとしか安くならないということもあります。
同じような成分のジェネリック薬でも、成分や効き目が微妙に違う場合があります。
それは、例えば錠剤ならば大きさで溶け出し方が違います。
このように、薬の形状が違う場合や他の成分が含まれている場合もあるからです。
また、処方箋を書くお医者さんが、この薬はジェネリックではないものを使いなさいと言った場合、患者さんの都合でジェネリックに切り替えることはできません。
別に、お医者さんは高い先発薬を使わせて儲けようと思っているわけではありません。
ジェネリックは情報量も少なく、先発薬に比べて効き目や成分の微妙な違いがあり、果たしてその患者さんに薬があうのかどうかわからないため、最初は先発薬で様子を見るという形になるのです。特にお医者さんから指示が無ければ、薬局側でジェネリックを勧めてくる場合もあります。
そのときは、不安な点や効能などをよく聞き、相談した上でジェネリック医薬品にするかどうか決めましょう。