一般名処方とジェネリック医薬品の関係

こんにちは、株式会社陽進堂のブログサイトです。
薬には商品名と一般名が存在します。通常、処方せんに書かれているのは商品名です。
商品名は特定の製薬会社が作った薬の名前です。つまり先発医薬品そのものの名前ですね。
対して一般名は医薬品としての効能を発揮する成分の名前となります。
処方せんに先発医薬品の商品名が記載されていた場合、後発医薬品(ジェネリック医薬品)への切り替えがしにくいですよね。
そこで先発医薬品にも後発医薬品にも含まれる一般名(成分名)を記載するようにしようというのが一般名処方です。
ジェネリック医薬品を普及するために作られた制度のひとつですね。

自己負担が半額にならない理由

ジェネリック医薬品を使うと薬代の自己負担額が低くなりますが、必ず半額になるという訳ではありません。
これは、医師から処方される医薬品は法律で値段が決まっているからです。
ジェネリック医薬品は初めて販売されるとき、現行医薬品の70パーセントに価格が設定されます。(内用薬については一部例外があります)。
つまり、ジェネリック医薬品は現行医薬品の30パーセント引きとなる為自己負担が半額になるという訳ではないのです。ただし値段は見直しにより下がる事もあるので、結果として半額となる場合もあります。

日本のジェネリック医薬品の品質管理

ジェネリック医薬品も新薬同様に品質管理の一環として、製造所ごとに製造管理や品質管理に関する基準を守ることが義務つけられています。また、品質をより高めるために溶出試験をベースにした品質再評価を実施することで新薬と同等であるかのチェックを行っています。
そのほか、ジェネリック医薬品の品質に関する懸念を解消するために、国立医薬品食品衛生研究所において検討会を行い、科学的な分析や評価をし、必要に応じて検査結果を公表することで信頼の基盤づくりを行っています。

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ジェネリック医薬品の国内市場におけるシェア

政府はジェネリック医薬品(後発医薬品)の医療用医薬品国内市場におけるシェアについて30%を目標としています。
しかし、テレビCMなどによって認知度は徐々に高まっているものの、数量ベースで23%程度、薬価ベースでは10%にも満たない状況です。
これは医師や薬局自身が利幅の少ないジェネリック医薬品を積極的に使いたがらない、またそのような医療制度である事、患者自身が認知していない、あるいは使用に不安がある事など様々な要因があります。

ジェネリック医薬品のCMをよく見かけます

テレビでジェネリック医薬品のCMを見たことが有る人も多いことでしょう。
ジェネリック医薬品とは、後発医薬品とも言われてて、薬の特許期間が切れ、他の製薬会社などから発売される薬のことです。
後発で発売されるまでに、臨床試験も行われるし、新薬と成分や効果は変わらないにも関わらず、新薬と比べると、かなり価格が安くなってる点が魅力です。
高血圧症や、糖尿病などの生活習慣病で、薬を長期に渡り常用してる人にとっては、安価なジェネリック医薬品の方が金銭的負担も軽くなるメリットがあります。

歯科でのジェネリック医薬品

ジェネリック医薬品は様々なところで利用されてくるようになりました。安心をして使うことが出来る医薬品です。
まだ誤解されている部分もあるようですが、費用が安くなるというメリットもありますし、ジェネリック医薬品ではない医薬品と大差のない効果を得ることが出来るのです。歯科でも利用されるようになってきました。事前にジェネリック医薬品であることを了承してもらう必要もあります。不安に感じる場合には事前にその旨を伝えておくと良いです。

ジェネリック医薬品と先発医薬品の違いについて

ジェネリック医薬品(後発医薬品)と先発医薬品の違いは、成分的には何も違いが有りません。強いて違いを挙げるのなら、特許期間内か特許期限を過ぎてるかと言う点と、価格の違い位です。成分も同じで、副作用においては後から開発されているジェネリック医薬品の方が少ない場合も有ります。先発医薬品をジェネリック医薬品に切り替えるだけでも、年間にしてみると物凄い額の医療費の節約にも繋がるはずです。イメージだけで先発医薬品を選択すると、医療費が高くつきます。