最新鋭の製剤工場
製剤工場へ搬入された原薬は電子天秤でひょう量、記録し正確性に細心の注意を払っています。
ひょう量された原料は各製造工程へと送られ、各種剤型の医薬品の製造を行います。
陽進堂では、顆粒剤、細粒剤、カプセル剤、素錠、糖衣錠、フィルムコート錠、内用、外用、液剤など各種剤型の製造に対応する最新の設備を完備。
GMPに対応した高度で厳格な生産体制を基盤に、高品質な医薬品の安定供給に取り組んでいます。
クリーンな製造環境のもと、原薬の品質を確保しながら、混合、造粒、精留の工程へと進みます。
また、24時間フル稼働可能なロータリー打錠機を導入。
製剤の大量受注に対応できるよう最新の設備を完備しています。
多様化する医薬品のニーズに迅速に対応するため、あらゆる剤型の製造に応じたバリエーションに富んだ機器を駆使し、高い生産力を実現しています。
これらの製剤は、錠剤検査機や散在自動検査機により、異物を検査し除去します。
錠剤を包装するPTP充填室では、毎分6,000錠の処理能力をもつPTP充填機を備え、製剤の迅速な製品化に対応しています。
さらに陽進堂は、2011年製剤第2工場を新設。
第2工場最大の特徴は、世界的にも最新鋭の技術を集約し、従来では別棟で管理されていたステロイドゾーンを、一般製剤と同じ工場内に設けたことです。
ステロイドゾーンでは天井裏までを一般ゾーンと完全分離、また配管ラインについても独立した構成になっています。
さらには、ステロイド充填エリアと包装エリアの間にエアーロックを備え、完全な封じ込めを実現しています。
ステロイドゾーンの人の動線はワンウェイ方式を導入。
また、ステロイドが暴露する作業においてはグローブボックスを使用するなど、ステロイドの飛散を完全にシャットアウトしています。
サンプリングは、ステロイド原料、一般原料、資材の3つに分け、立体倉庫と直結するステーションが設けられた専用のサンプリング室で行われます。
特にステロイドのサンプリング室には、グローブボックスを備えており、室外への飛散を防止しています。
軟膏調整工程では、400リットルの真空乳化装置で調整が行われます。
軟膏充填ラインでは、高性能のチューブ充填機を採用し、毎分160本の製造を可能にしています。
軟膏包装ラインでは、カートナー、およびオーバーラップ包装機により、包装の自動化を実現しています。
液剤調整工程では、800リットルの調整タンクを導入しています。
ボトル充填ラインは、毎分60本の製造能力があり、調整から充填までの高効率製造を実現しています。
また、本ラインはCIPにも対応しています。
ボトル包装ラインには、ラベラー、レーザー印字検査機、磁気添付文書検知器など最新鋭の技術で、高いレベルでの自動運転を可能にしています。
自動倉庫は、1,500パレットの収納能力を有し、CSV対応による的確な入出庫を可能にしています。
最新の設備と最新のシステムを融合したGMP工場が、常に安心して使用できる確かなジェネリック医薬品の製造を可能にしています。
総合研究所、原薬工場、製剤工場の3つが連携することにより、原薬から最終製品まで一貫した生産体制を確立。
本当の意味で、最終製品の品質が確保できる高品質で信頼性の高いジェネリック医薬品の製造工場として、理想的な姿を実現しています。
高齢化社会を迎えた今、患者様の経済的負担や、国の財政負担の軽減に貢献するジェネリック医薬品は、ますます大きな社会的使命を担うようになってきています。
医師や薬剤師など医療の現場と綿密に情報交換し、経口固形剤から液剤に至るまで、医療の最前線から求められるあらゆる製剤のニーズに応えます。
陽進堂では、医師が自信を持って患者様に処方できる高品質で低価格なジェネリック医薬品を、安定的に供給できる体制を構築しています。
事業展開
もっと社会に貢献できないか、より多くの患者様のお役に立ちたいという思いから、平成25年から医療現場に無くてはならない輸液、透析製品の製造販売を開始し、エッセンシャルファーマとしての側面が加わりました。
加えていかなる時でも、必要な医薬品をお届けできるように、大規模災害時のリスク分差を目的に、物流システムの再構築を行いました。
陽進堂は、医薬品の未来を見据え、バイオ医薬品についても複数の取り組みに着手しています。
自社内に専用設備を設置、バイオ医薬品の受託製造を行うことによって製造技術、管理ノウハウを獲得し、これからのバイオ医薬品への展開に備えています。
また、平成26年にインドの大手製薬企業LUPINリミテッドと、合弁会社YLバイオロジクスを設立し、バイオ医薬品のジェネリック版ともいえるバイオシミラーの臨床開発に着手し、数年後の上市を目指して取り組んでいます。
更に10年先、20年先の画期的新薬を目指した大阪大学との共同研究講座設置では、拡散制御を中心とした基礎科学研究にも挑戦しています。
社会貢献
陽進堂は、フィギアスケート村上大介選手との所属契約を結び、アスリートとしての活動をバックアップしています。
誰もが健康で豊かな人生を過ごせる社会へ。私たちの技術で貢献したい。
陽進堂は、品質の高いジェネリック医薬品の力で応えていきます。
ふくらむ医療費対策にジェネリック医薬品
今日、我が国の国民医療費は35兆円を超え、そのうちおよそ2割強が薬剤費。高齢化社会が進み、ふくらむ国民医療費の削減が国民全体の大きな課題となるなか、ジェネリック医薬品の開発、使用促進が急務といえるでしょう。
患者に、医療機関にうれしいメリット
ジェネリック医薬品のメリットは、なんといっても低いコストによる高い経済効果。薬価が先発品に対して約70%~10%に設定されているため、患者コスト(患者負担の軽減)、経営コスト(医薬品購入費の軽減)、保険財政(国民医療費の軽減)などの
改善に役立ち、総合的な医療コストの軽減効果が期待されています。
また、診療報酬では、
- 後発医薬品の品質・安全性・安定供給体制などの情報を収集・評価し、その結果を薬事委員会などで審議・採用を決定する体制を整備している
- 後発医薬品の採用品目数の割合が全採用医薬品の20%以上である
- 入院・外来を問わず、後発品医薬品の使用に取り組んでいる旨の院内掲示を行っている、の条件を満たした場合、入院初日に限り30点を算定できる(後発医薬品使用体制加算)※DPC病院は対象外
- 保険薬局において直近3ヶ月間に調剤した薬剤について、薬価基準上の規格単位数量に占める後発医薬品の割合に応じて加算が認められる(20%以上:6点、25%以上:13点、30%以上:17点)(後発医薬品調剤体制加算)、などのメリットもあります。
-陽進堂の会社案内-